ESWT 体外衝撃波治療(自費診療)
ESWT(体外衝撃波治療)のご案内
当院では令和4年4月より拡散型体外衝撃波治療機器(BTL-拡散型0 TopLine®)を導入しております。
近年では日本でも多くの施設で導入されて、その名前も浸透してきております。
しかしながら、まだまだ一般に馴染みが少ない機器ですのでここにご紹介します。
作用機序は、完全に解明されていませんが、様々なメカニズムが複合的に作用し疼痛緩和や組織修復を促すとされています。
特徴
①短い施術時間3~5分程度 診察合わせて10分程度
②持続的な疼痛の緩和が期待できる
③注射や手術のように侵襲的な治療に対して、その手前の非侵襲的な治療として使用できる。
④患部や骨・腱付着部に当たると響くような痛みがあります。
治療目的
・疼痛緩和
・組織再生
・骨折の治癒促進
・石灰化の除去
・筋タイトネスの改善
ESWT(体外衝撃波治療)とは
ESWTとはExtracorporeal shockwave therapyの略です。
体外衝撃波とは、高エネルギーの音波を発生させたものです。ESWTは専用の治療機器により発生した衝撃波を体内の特定の部位に集中して照射することで、非侵襲的に体組織の深部までエネルギーを伝播し、組織再生を促進する治療法です。この技術は、もともと腎臓結石を破砕するために開発されましたが、現在では整形外科や泌尿器科など、様々な分野で広く応用されています。
体外衝撃波の歴史
体外衝撃波治療の起源は、1960年代にドイツで始まりました。航空機が音速を超える際に発生する衝撃波の研究から、医療への応用が検討され始めました。初期の研究では、衝撃波が固体に与える影響が調べられ、これを体内の結石に応用するアイデアが生まれました。
1980年に、ドイツのミュンヘン大学で初めて体外衝撃波による腎臓結石破砕術(ESWL: Extracorporeal Shock Wave Lithotripsy)が臨床に応用されました。これは、メスを使わずに体外から衝撃波を照射し、腎臓内の結石を砂状に砕いて自然排出させる画期的な治療法でした。この成功により、体外衝撃波は非侵襲的な治療法として世界中に広まりました。
整形外科領域への応用
ESWLの成功を受け、衝撃波が組織に与える生物学的効果がさらに研究されました。衝撃波が微小な血流を改善し、組織の再生を促すことが明らかになったことで、整形外科領域への応用が進みました。1990年代初頭から、慢性的な腱炎や骨の病気への効果が報告され始めました。特に、治りにくい難治性の足底筋膜炎やアキレス腱炎などに対する有効性が確立され、非侵襲的な治療選択肢として確立されました。
体外衝撃波はエネルギーの発生原理によって2種類に分けられます
集束型衝撃波
集束型衝撃波(Focused shockwave)は組織の特定の深さに焦点を当て、衝撃波エネルギーを集中的に伝達することができます。名前通り、エネルギーは集束し、最大のエネルギーは焦点にあります。焦点の位置を調節して患部に照射することが出来ます。
体外衝撃波の技術は、電気音響方式(electroacoustic)、電気水圧方式(electrohydraulic)、圧電方式(piezoelectric)、電磁誘導方式(electromagnetic)の4種類があります。どの発振方式でも同じ衝撃波エネルギーを生成しますが、技術的な側面では異なる点があります。その中でも、電気音響方式は最新であり、簡易なメンテナンスと長い寿命(耐用年数)が特徴です。
現在、国内で出回っている機種は電気音響方式と電磁誘導方式の機種のみです。理学療法用器具として分類されており、疼痛の除去に使用されております。
集束型衝撃波治療は難治性足底腱膜炎の治療に保険適用をされています。
※講道館ビルクリニックには置いてありません<m(__)m>
拡散型衝撃波
拡散型衝撃波(Radial shock wave)は、患者と接しているアプリケーター先端(バンパー)から振動のエネルギーを発射し、皮膚の上から組織の深部まで伝達します。
こういったエネルギーは圧力によって発生し、波のように体内に伝播するため、現在では一般的に拡散型圧力波(Radial pressure wave)と呼ばれます。
●拡散型圧力波の照射イメージ
拡散型衝撃波では、空気圧により加速された発射体がバンパーに衝突し、組織に衝撃波を伝達します。集束型とは違って、エネルギーの焦点はアプリケーター先端に位置し、身体の表面から体内に伝播します。このように発生した衝撃波は焦点から拡散していくため、拡散型と呼ばれます。
拡散型圧力波はエネルギエーが表面から深部に向かって放射状に広がります。エネルギーは表面で最大となり、身体の深部に向かっていくにつれて衰退するため、比較的表面に近い病変に対して効果的です。
国内において、拡散型圧力波は身体の筋肉構造を刺激・マッサージするために用いられます。理学療法用器具として整形外科やスポーツリハビリテーションなどで幅広く利用されています。
※講道館ビルクリニックはこちらの拡散型治療器を設置しております。保険適応外です<m(__)m>
◎メカニズム
メカノバイオロジーの原理
1.衝撃波のエネルギーは体内に深達します。
2.目標組織に物理的な刺激を与えます。
3.成長因子(増殖因子)が放出されます。
4.細胞の増殖および移動します。
5.組織再生が促進されます。
⇒治療効果が発揮されます
治療効果
・血管新生
・目標組織が刺激を受けることにより、血管新生を引き起こすeNOS,VEGF,PCNAなどの増殖因子を放出します。
・増殖因子により血管の増殖、血流の改善、組織再生が促されます。
・腱の再生
・損傷した腱への刺激は繊維芽細胞の増殖を活性化し、TGF-β1、IGF-1などの増殖因子を上昇させます。
・その結果、Ⅰ型コラーゲン生成の促進、腱組織再生の促進が期待できます。
・石灰化の除去
・組織を刺激することで増殖因子が放出され、リンパ管の新生が活性化されます。
・リンパ管、血管は組織における沈着した石灰の吸収を促進します。
・ゲートコントロール理論 急性~亜急性の疼痛に
・痛みの伝達を調節するメカニズムに関する理論で、1965年にロナルド・メルザックとパトリック・ウォールによって提唱されました。この理論では、脊髄後角の「T細胞」に「ゲート」と呼ばれる部分があり、痛みの信号が脳に伝わるのをコントロールしていると考えられています。
・「ゲート」が開くと痛みが中枢神経系に伝達され痛みを脳で自覚します。細い神経線維(Aδ線維、C線維)を刺激すると「ゲート」が開き、痛みが中枢神経に伝達されます。太い神経(Aβ線維)を刺激すると「ゲート」が閉じ痛みの伝達を中枢に伝達しないようにします。
・衝撃波は太い神経(Aβ線維)に物理的な刺激を与えます。刺激された神経は脊髄後角を介して痛覚を減少させます。
・サブスタンスPの放出調整
・サブスタンス P(P物質)とは、痛み、炎症、嚥下、咳、血圧調節など、さまざまな生理機能を担う神経ペプチド(神経伝達物質)です。脳、脊髄、消化管、末梢神経系などに広く分布し、刺激に応じて放出され、神経細胞間で情報を伝達します。
・衝撃波は痛覚の伝達物質でもあるサブスタンスPを減少させる効果があり、持続的な鎮痛効果が期待されます。
・筋肉リラクゼーション
・衝撃波の物理的な刺激は筋肉の硬直を減少させて疼痛を抑制
◎適応疾患例
1.足底腱膜炎
2.テニス肘(上顆炎)
3.手根管症候群
4.肩関節周囲炎
5.石灰性腱炎
6.筋・腱炎
7.股関節部痛
8.膝蓋腱炎、ジャンパー膝
9.その他 筋腱・靱帯・関節の諸症状
◎禁忌
・ステロイド注射をした部位への照射
・インプラントの挿入部への照射
・小児の骨端線部への照射
・頭・頚部への照射
・心臓への照射
・悪性腫瘍への照射
・脊椎への照射
・空気を含む臓器への照射
◎当院での治療の流れ。
1.医師の診察 説明し同意書を頂きます。
2.治療部位にシールでマーキングをします。
3.処置室などで体位を整えます。
4.患部にジェルを塗り、照射を開始します。
5.適切な照射部位を探ります。
※最も強く痛みを感じる点に照射すると効果的です。
4.適切な部位に約2000発照射して終了です。
5.2回目以降は予約が出来ます。
費用
当院では本治療は保険適応外となりますので下記ご確認ください。
| 値段 | |
| 体外衝撃波治療 1部位 | ¥3,000 |
BTL-6000 TopLine
製品名 :BTL-6000 TopLine
圧力 :~5Bar(バール)
周波数 :~20Hz
製品紹介:https://btljapan.com/product-info/topline
製造元 :BTL Industries JSC https://www.btlnet.com/
販売元 :BTL Japan株式会社 https://www.btljapan.com/
