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骨粗鬆症

骨粗鬆症の治療骨粗鬆症とは

「骨の硬さ」と「骨の質」が低下することにより骨折しやすくなる病気です。

骨は常に骨を作る細胞(骨芽細胞)と骨を壊す細胞(破骨細胞)がバランスよく働くことで形と硬さを保っています。
様々な原因でその細胞の働きがバランスを崩し、骨が弱くなってしまいます。
骨に小さな穴が多発し、背骨がつぶれて背中が曲がったり、ごく弱い外力で骨折が起ったりすることがあります。
背骨や大腿骨が骨折することは、寝たきりや手術が必要な症状になることがあります。骨折症状を起こさないように、早期に発見し治療をすることが大切です。

骨折しやすさをFRAX®でチェックしましょう

FRAX®は世界保健機関(WHO)の国際共同研究グループが作成したプログラムです。
40歳以上を対象に、骨粗鬆症による骨折が向こう10年のうちに発生する確率を計算するものです。
その国ごとで骨折の発生率と平均余命に基づいて調整されています。
12の項目について回答することで、主な骨粗鬆症性骨折の今後10年間における発生率(%)を得ることができます。
以下のリンクから計算できます。当院も待合などにFRAX®計算機を置いてありますのでお気軽にご利用ください。

骨折評価ツールFRAX®

骨密度検査はDEXAで精密に検査しましょう!

当院では全身型骨密度検査機のGE Health Care社製のPRODIGY Fuga-Cを採用しております。


DEXA(デキサ)法とは、二重エネルギーX線吸収測定法(Dual Energy X-ray Absorptiometry)の略です。
2種類の異なるX線を用いて骨密度を測定する検査法です。
骨粗鬆症の診断や治療効果の評価に用いられ、高い精度と低被曝量で、骨折リスクの高い部位(腰椎、大腿骨頚部)の骨密度を正確に測定できます。
実際の測定は機械に数分間横になるだけです。解析後すぐに結果を診察室でお渡ししご説明します。
DEXA検査ではYAM値というものを指標とします。
YAMとは「Young Adult Mean(若年成人平均値)」の略です。若年(20~40代前半)の健康な人の平均骨密度を100%とした時の、被検者の骨密度がどの程度であるかを示す割合です。
YAM値が低いほど骨密度が低いと判断され、70%未満になると骨粗鬆症と診断されます。
YAM値が正常値でも脆弱性骨折(ごく軽い外力での骨折)がある場合には骨粗鬆症と診断されます。

骨密度検査には他にもいくつかの種類があります。
・MD法:手のレントゲンを撮り、アルミニウム板と骨の濃度を比較して骨密度を推定する方法。
・超音波(QUS法):かかとの骨超音波を当てて骨密度を測定する方法。X線を使わず、短時間で検査できるのでスクリーニングに有用です。
・SEXA法:前腕で行うDEXA検査法の一種です。
・超音波骨密度測定装置:特殊なエコーと解析ソフトを使用することで腰椎と大腿骨頚部の骨密度検査を行うことができます。

血液検査をしてどのような薬剤が効果的か検討します。

DEXA検査を行い骨粗鬆症と診断された場合には薬物療法を検討します。
薬物療法には内服薬や注射薬、貼付剤など多種ございます。
適切な治療薬を選定するため血液検査を行い、骨代謝マーカーや肝機能、腎機能、血中カルシウム濃度などを測定します。

骨粗鬆症治療が開始されたら数か月置きに骨代謝マーカーのチェックと副作用チェックを採血で評価します。

治療

性別や進行度によって使用する薬は様々ですが、投薬による治療が一般的です。
食事や運動療法も基本として重要ですが、当院で薬物療法をお勧めする方はそれだけでは不十分な可能性が高いです。

日常生活での予防も重要です。当院には骨粗鬆症マネージャー資格を持つスタッフもおります。
予防についての指導もいたしますので、骨粗鬆症が気になりましたら、お気軽にご相談ください!

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